熱中症に注意!入院費ってどうなるの?

いよいよ夏本番。水分補給や塩分補給はしっかりできていますか?

今回は「熱中症にかかってしまった場合のコスト」について、ファイナンシャルプランナーの鶴田さんにお話を伺います。

もしも入院が必要になったら、医療費はどれくらいかかるのでしょうか?ぜひ参考にしてください!

最近ほんとに暑すぎます…コンビニとか100円ショップでも熱中症グッズが売られてて、危機意識高まってますよね。

最近は「熱中症アラート」なんかも出るようになって、暑さの傾向がわかりやすくなってきましたよね。それに合わせて、事前に対策もしやすくなったな~と感じます。

ですが2025年6月に、日本全国で観測史上最高気温を観測したのを知っていますか?

そうなんですか…?

さらに梅雨明けが例年より早く、熱中症で搬送された人数は6月16日〜22日の間で8 ,603人にのぼりました。

https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r7/heatstroke_sokuhouti_20250616.pdf より引用

これまで熱中症にならないよう対策をはじめるのは7月から、という認識でしたが、6月下旬から対策をとるようにしていくことが大切です。

ちなみに熱中症は室内で起こることが多いので要注意です!

室内が最も多いんですか!?屋外ではないんですね!?

https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r7/heatstroke_geppou_202505.pdf より引用

室内だからと油断せず、水分補給はもちろんですが室温・湿度にも気を付けましょう。

はい!うちには子どもがいますのでエアコンをかけるように伝えておきます!ちなみに熱中症になって搬送された場合でも保険って適応できますよね?

はい……。

ど、どうしたんですか?

実は、熱中症で通院・入院する場合には健康保険でカバーができるのですが、差額ベッド代(正式名:特別療養環境室)や食事代などは健康保険の適用外となるんです。

入院費に関しては自腹ということは……

※1)全国健康保険協会 – 2)入院時食事療養費 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat320/sb3170/sbb31702/1951-254/

※2)厚生労働省 – 主な選定療養に係る報告状況 https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001117412.pdf

うわ、すごいことになっちゃいますね!

熱中症で入院する場合、症状にもよりますが1日から2週間ほどと言われています。

ちなみに(公財)生命保険文化センターが入院自己負担額の統計を掲載しています。https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1210.html

上記の統計は熱中症の場合の金額ではありませんが、一日あたりの入院自己負担額平均は20,700万円となります。

ずっとエアコンつけていたほうがお得ですね。

はい、熱中症は防げる症状です。日頃体調管理を入念にし、日々を過ごしていただきたいです。

それに電気代がもったいない、と感じていらっしゃる方はエアコンの利用を抑えがちですが、もし熱中症になってしまうと入院費用が多くかかってしまいます。

エアコンのお話が出ましたので、せっかくですし電気代についてもまとめてみました。

エアコンの電気代と節約について

エアコンの電気代って結構かかりそうなイメージがあります…

でも熱中症を防ぐためには積極的に使うべきですよね?

多くの人がそのイメージを持っていらっしゃいますよね。まずは各家庭のエアコンの消費電力、1kWhあたりの電気料金、使用時間を知ることが重要です。

エアコンの消費電力ってどこで確認できるんですか?

ほとんどのエアコン取扱説明書やカタログに記載されていますのでぜひ確認してみてください。今回は10畳のエアコン(冷房)で計算してみましょう。

なお、時間単位の正確な電気代を予測するのは困難です。あくまで目安として考えましょう!

【一例】

10畳用 壁掛けタイプ 2024年モデル

冷房消費電力:850W

電気料金単価:31円/kWh

冷房時の消費電力は850Wですので、もし5時間エアコン(冷房)をつけていた場合

 850W × 5時間 = 4250Wh

電気料金はkW単位で計算されますので1000で割りましょう。

 4250Wh ÷ 1000 = 4.25kWh

電気料単価を31円と仮定し、さらに掛け算します。

 4.25kWh × 31円 = 131.75円

もし、エアコン(冷房)を一日5時間つけていた場合、約132円かかります。

じゃあこの例で一日5時間エアコン(冷房)を3日続けた場合は……約396円!?

さきほどもお伝えしましたが、電気代や消費電力は変動するものです。他にも計算方法があるので一概には言えませんが…確実に入院費よりは安いと思います。

でもエアコンの節約もしていきたいですよね?

もちろんです!

では早速節約方法をお伝えしましょう!

!POIN!

エアコンは設定温度を弱めてつけっぱなしに!

少し席を外すから、とエアコンを切ってしまうとエアコンに負荷をかけてしまいます。さらに上がってしまった温度を下げるためにもう一度温度調整をするので多くのエネルギーを使うことになります。長時間の外出、就寝時はタイマー機能などをうまく使い電源OFFしましょう!

広さに合ったエアコンを選ぶ!

適切なサイズ、部屋に見合ったエアコンにしましょう。エアコン自体の能力が見合わない、または広すぎる部屋で使用すると余分なエネルギーを使います。エアコンのカタログを見て選ぶことをおすすめします。

扇風機の併用!

扇風機、サーキュレーターを使うことで室内の空気を循環させ温度を一定に保つことができます。またエアコンの温度を弱めることでさらに節約につながります!

エアコンの買い替えをする!

ご自宅のエアコンは何年に買ったものですか?最近のエアコンはエネルギー効率もよく、性能も向上しています。初期費用は掛かりますが長い目で見れば電気代の削減にもつながりますので一度検討するのはいかがでしょう?

エアコンのフィルター掃除!

エアコンのフィルター掃除と室外機は定期的に清掃をしましょう。フィルターに汚れがたまっていると冷風を送れず結果的に効率が低下します。電気代もその分かかってしまうので注意してください。

熱中症からエアコンのことまで今日は幅広いお話が伺えました!

ありがとうございます!

まだまだ暑い日が続いていきます。お互い体調管理に気を付けながら頑張りましょう!