Corecolors #2 「うつわから広がる、新しい物語」- Toé Crafts and Cafe 重富紅実さん

重富紅実と申します。

2025年5月に宮崎市佐土原町に『Toé Crafts and Cafe』をオープンしました。

そうなんです。

自分の大好きなうつわを通して、皆さんの食卓を豊かにする楽しみを伝えたい、という思いでオープンしました。

私が全国の作家さんの作品を実際に自分で使ってみて、使いやすいものだけをセレクトしています。

はい！実際にカフェでの提供時にも使うことで、「こういう使い方ができるんだ」といううつわコーディネートの楽しさも伝えられたらと思っています。

このグラスは、ガラス作家・河上智美さんの作品です。シンプルで涼しげなデザインと、日常使いに適した耐久性が魅力なんですよ。

実はここ、もともと私の祖父母が住んでいた家なんです。

祖父が亡くなってから約8年間空き家だったんですが、お店にするにあたって私がリノベーションしました。

庭も祖父母の時代からあるものですが、空き家時代は草ぼうぼうでした。

庭師さんにお願いして、お客様が庭を眺めながらお食事を楽しめるように整えていただきました。

大学進学とともに上京し、大手家電メーカーの営業とセールスプロモーション、その後はラグジュアリーブランド業界でセールスプロモーションを担当していました。

主に、お客様に気持ちよくお買い物をしてもらうためのイベント企画や会場づくりをしていました。

ぼんやりと、ずっと「こんなことをやりたいな」とは思っていました。でも、なかなか覚悟がつかなくて。

実は、もともとあまり変化を好むタイプではないんです。

「ビジネスをやりたい」という気持ちはありながらも、会社員として給料をもらい、安定した環境にいるままでは、一歩を踏み出せずにモヤモヤしたまま…

でも、自分が意図しないところで、「機は熟した」と感じる状況が次々と整っていき、「始めるなら今だ！」と感じ、宮崎での起業を決意しました。

そうですね。

「とにかく一度やってみて、自分の性格に合わなければ、その時にまた考えればいい」と思えるようになったこと、そして「やらざるを得ない」という状況に自分を追い込んだことが、覚悟を決めるきっかけだったのかもしれません。

その後、インターネットで事業計画書の書き方を調べ、実際に作成し、さまざまな方にアドバイスをもらいに動きました。

こうして、多くの方の支えがあって、今があります。

本当にそうですね。

だから今、私はカフェの運営だけでなく、前職で培ったスキルを活かして、空間プロデュースやリノベーションの相談も承る事業を始めようと思っています。

いくつかの収入パターンを持っていると、こっちがダメだったらこっちがあるからというモチベーションにも繋がりやすい。

収入の柱を何本か持つってすごく大事だなって感じています。

大きく2つあります。

一つは、この「Toé Crafts and Cafeをずっと続けて、地域のお客様に愛される大人の憩いの場」であり続けること。

もう一つは、先ほど申し上げたイベント会場やお部屋の装飾、演出といったプロデュース事業を伸ばしていきたいですね。

正直なところ、私自身起業することで、夢を実現できましたが、苦しみの場所でもあるんです。飲食の難しさもやってみて初めて痛感しました。

でも、人生一度だけですから。

まずやってみて、動いてみて。ダメだったらまたその時考えればいいですから。一緒に頑張りましょう！

お仕事や子育てで毎日お忙しいかと思いますが、佐土原の憩いの場となる「Toé Crafts and Cafe」にぜひ遊びにいらしてくださいね。

また、放置されている古民家のリノベーションのご相談などもお待ちしております！