103万の壁とは?

パートやアルバイトで働いている方がよく耳にする「103万の壁」。収入を増やしたいけど、壁を越えると税金や社会保険の負担が増えると聞いて、迷ったことはありませんか?

でも、この壁、実は働き方や収入プランを考えるうえで大切なポイントなんです。

今回はファイナンシャルプランナーの鶴田さんに、「103万の壁」の仕組みや上手な向き合い方について詳しく伺いました!ぜひ、これからの働き方を考えるヒントにしてくださいね。

今日は「103万の壁」について、ファイナンシャルプランナーの鶴田さんに伺います!まず、この「壁」というのは具体的に何を指しているんでしょうか?

よろしくお願いします!

「103万の壁」とは、パートやアルバイトで働いている人の年収が103万円を超えると、所得税がかかるようになるというものです。

壁というのは、この103万円を境に手取りが変わる点を指していますね。

なるほど、103万円以内なら税金がかからないということですね。それ以外にも影響はあるんでしょうか?

そうなんです。

たとえば、配偶者が扶養控除を受けられる条件も関係します。

パートナーの年収が103万円を超えると、配偶者控除が減額され、141万円を超えると控除そのものが受けられなくなります

また、130万円を超えると社会保険料を自分で負担する必要が出てくる「130万円の壁」もあります。

確かに収入が増えると手取りが減ることもあるという話を聞きます。でも、「103万の壁」ってこれからどうなるんでしょうか?

そうですね。

実は、2024年から税制改正が予定されていて、「103万円」という基準が見直される可能性があります。

所得控除の枠が広がったり、扶養控除の仕組みが変わることで、今後は「壁」が緩和されるかもしれません。

具体的には、収入が増えても控除が減りにくい仕組みになると予想されています。

それは朗報ですね!でも、現時点で私たちが何か意識しておくことはありますか?

はい、特に重要なのは「収入が増える場合のシミュレーションをすること」です。

壁を意識しすぎて働く時間を制限してしまうと、せっかくの収入アップのチャンスを逃すことにもなりかねません。

また、税金や社会保険料を負担するようになっても、それが将来の年金や保障に繋がる点も考慮するとよいですね。

壁を越えた場合のメリットとデメリットを冷静に比較することが大切です。

なるほど、短期的な手取りだけでなく、長期的な視点で考えることが重要なんですね!

その通りです。

FPとしても、収入や働き方の目標に応じたアドバイスをさせていただくので、気になる方はぜひ相談してくださいね!

「103万の壁」は、税金や扶養控除、社会保険料に関わる重要なポイントです。ただし、税制改正によりルールが変わる可能性もあるため、最新情報を確認しながら収入アップの選択肢を検討しましょう。将来を見据えて賢く働き方を考えてみませんか?